不整脈はわかるけど本当に危ない不整脈ってどんなもの?
絶対に危ない不整脈は?
注意したほうが良い不整脈は?
そんな疑問を解決していきます。
リハビリ技士やトレーナーは運動をするときには、不整脈には注意しろ!と言われますし学校でも習いましたよね。
でも本当に危ない不整脈や注意したほうが良い不整脈って意外とわからない人多いですよね。
今回は、リハビリ技士やトレーナーのための危ない不整脈について解説していきます。
Contents
不整脈の種類
期外収縮(脈が飛ぶ)
心房性期外収縮
心室性期外収縮
症状:結滞感、胸部不快感、胸痛
徐脈(50/分未満)
洞不全症候群
房室ブロック
症状:めまい、意識消失感、息切れ
頻脈(100/分以上)
心房細動
発作性上室性頻脈
心室頻拍
心室細動
WPW症候群
症状:動悸、息苦しさ、吐き気、冷や汗、意識消失
運動中注意するべき危険な不整脈
運動を即刻中止の不整脈
心室細動・持続性心室頻拍
注意しながら進める不整脈
非持続性心室頻拍・頻脈性心房細動・高度の房室ブロック・運動誘発性モビッツⅡ型房室ブロック
心室細動
心室内で無秩序に電気信号は発せられる状態です。心室が十分に収縮拡張できない状態であり、血液を全身に送ることができません。なので血圧は著しく低下し脈を触れることができないです。
心室頻拍
正常な心臓であれば洞結節から電気信号が出ますが、心室から独自の信号を出してしまう病気です。
頻拍というだけあって、心拍数は約200回にもなります。一見回数があるので問題ないように感じますが、ほとんどか心臓をしっかりと収縮拡張することができず、空打ちの状態です。つまり全身への血流はもちろんですし、脳へ血流も送ることができずに失神してしまうこともあります。
持続する心室頻拍なのかがポイントになります。持続する心室頻拍は運動療法の絶対禁忌になります。
心電図モニターを持続的に評価した上で運動療法を実施することが必要になります。
房室ブロック
房室ブロックには危険度の応じて3段階に重症度分類されています。
Ⅰ型房室ブロック
Ⅱ型房室ブロック
・ウェンケバッハ型
・モービッツⅡ型
・高度房室ブロック
Ⅲ房室ブロック
・完全房室ブロック
運動療法を進める上で危険になる房室ブロックが、モービッツⅡ型・高度房室ブロック・完全房室ブロックになります。
ウェンケバッハ型
Ⅱ型房室ブロックの中でも軽度です。
P波とQ波の幅がどんどん長くなっていき、その後P波が出現したのみQRS波が現れません。
しかし、その後、P波が出現してQRS波が出てきる波型に戻っていきます。
モビッツⅡ型
Ⅱ型房室ブロックで中等度の重症度です。
P波とQ波の幅は一定の間隔で出現するが、突然QRS波が消失する。
運動により誘発されるモビッツⅡ型房室ブロックは、運動を注意しながら進める必要があります。運動中にモニター心電図で確認しながら運動を進めるようにしましょう。
高度房室ブロック
胸苦症状や心不全の症状ができることもあり、ペースメーカーを検討されることもあります。運動療法には注意が必要な不整脈になります。
完全房室ブロック
刺激電動系が全く破綻している状態です。心房からの電気信号が心室へ伝わらず、心室が独自のリズム(補充調律)で調律を保とうとします。P波とQRS波が連動していません。心室のみの独自の調律は極端に心拍数が少なくなることが特徴です。完全房室ブロックは心拍数が50以下になります。
しかし、洞結節は正常に刺激を送っているのでP波は一定のリズムで出現しますし、心室も収縮しているのでR波も出現します。基本的にはP波ーP波とR波ーR波の間隔は一定とされています。心室頻拍・心室細動へと移行する可能性が高いです。
心房細動
心房細動とは、左房に繋がっている肺静脈から異常信号が出て、心臓を細かく攣縮させてしまう状態です。
基線が揺れていることがもっとも特徴的に部分です。そしてP波が無く、RーR間隔が一定ではない部分にも注目するとわかりやすいポイントだと思います。
まとめ
危険な不整脈は、心室細動・心室頻拍・心室頻拍・頻脈性心房細動・高度の房室ブロック・運動誘発性モビッツⅡ型房室ブロックです。
逆に言えはこれらを押さえておけば、最低限の運動療法の禁忌事項は押さえているとも言えますね。
リハビリ技士やトレーナーは危険な不整脈についてしっかり理解しておきましょう。
[…] 不整脈あるけど運動していいの?危ない不整脈の種類と心電図波形リハビリ技士やトレーナーは運動をするときには、不整脈には注意しろ!と言われますし学校でも習いましたよね。で […]
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